Intl Shorts 1of2 Trailer subbed for oinline

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Note: We highly recommend that you read the full synopses to learn the background BEFORE you watch the films. Visit: https://online-upaf.org/portfolio/os_shortfilms-2022/
注:このプログラムは特に背景を多少理解してから観た方がより楽しめます。以下の紹介文をご一読の上、鑑賞されることを強くお勧めします。

More English text below.
ほぼ全作品日本初公開!(「恐怖感染」は東京 Filmex 2021で「永遠に続く嵐の年」(オムニバス作品)の一部として上映)。全作日本語バリアフリー字幕付き(英語でない作品は英語字幕も付いてます)。高評価ながら商業ベースに乗りにくい、日本では珍しい作品をお届けします。

配信期間:9月3日 0時 − 11日 24時(日本時間)
視聴スタートから72時間配信、660円/$5 USD(税込)。期間中に視聴を開始すれば期間が過ぎても72時間は戻ってご覧になれます。ただし、ご予約視聴の場合、配信開始(9/3午前0時)から72時間視聴可能となるようです。

感想大歓迎。ここVimeoでコメント、info@unoportartfilms.orgへメール、or 観客賞投票用紙(動画末尾のQRコードでアクセス)に感想を書けます。各制作者に届けます!

私みたいな女の子へ (原題:To the Girl Who Looks Like Me)
監督:エレィクア・ドウソン-アモラ。日本初公開!2021, 5分, ポエトリービデオ, アメリカ, 英語

自分たちのためには作られていないシステムの中で生き続けるアメリカ黒人女性の姿を祝う、スタイリッシュで意義深い実験ポエトリー映画。ダンス、黒人民俗、現代文化、そして精神世界からの映像を紡いで、自分を探す若い黒人女性を描く。大学卒業作品で頭角を表した、今どきのアメリカ黒人女性新進監督のみずみずしいデビュー作品。


オクサス川の見た夢(原題:Stains of Oxus)
監督:サオダット・イスマイロヴァ。ウズベキスタン/オランダ/フランス、2016年、22.5分、3チャンネル・インスタレーション、実験ドキュメンタリー。日本初公開!言語:ウズベク語

『オクサス川の見た夢』は、もともとは3画面のインスタレーション作品で、パミール高原で湧き出てアラル海に流れ込む、延長2574mのオクサス(アムダリヤ)川に捧げたプロジェクト。ソビエト連邦の崩壊後、ウズベキスタンは、リヒテンシュタインとともに世界でただ2つのダブル・ランドロックド(内陸)の国、つまり、隣国も海に面していない国になった。水は太古の昔から非常に貴重だったため、川を尊び、水にまつわる民話が豊富だ。カザフスタンとウズベキスタンにまたがるアラル海は、かつては世界で4番目に大きな(東北地方くらいのサイズの)漁業がさかんな湖だったが、1940年代にソビエトの「自然改造計画」の一環として大規模な灌漑が進み、それがもとで自然体系が崩れ、半世紀で5分の1の大きさに縮小した。今では4つの小さな湖を残す砂漠と化し、世界最大規模の人工自然破壊とも言われる。また、中央アジアは文明のゆりかごの古代文明圏内にあり、コケイジャン(いわゆる白人)発祥と言われるコーカサスのすぐ隣だ。シルクロードでも重要な役割を果たしてきた一方で、資源の豊富さと東西世界を結ぶ地理ゆえに、古代から(ソビエトも含め)さまざまな侵略を受けてきた。その大地には、文化や宗教が幾重にも積み重なっている。監督は、タジキスタンの高原からオクサス川を下り、アラル海に到達するまでを旅しながら、近隣に暮らす多世代の人々の話に耳を傾ける。そこでは、流れる川に自分の物思いや夢をつぶやいて流す習わしがあり、また世界各地の民話に出てくる登場人物の原型が多く登場し、人々の暮らしは川と密接につながっている。本作では、そうした集合体の記憶のかけらとしての音や絵が、証拠として大切に集められ、紡がれる。雪の中にマイクを落として集められた冬眠する小動物の心臓音、何十種類もの水の音、ヤクの吐息、おじいさんのいびき、少女が髪を洗う音、そのすべてが、オクサス川が残したステイン(染み跡)として、また強国間の争いや欺瞞が人と自然との共存を崩してしまった場所の記録・記憶として集められる。


ルビーの息子
脚本・監督:ヒセラ・ロザリオ・ラモス。ハイブリッド・ドキュメンタリー。プエルトリコ。2014年、16分、スペイン語

傷心の青年がプエルトリコ特有の即興ダンス「ボンバ」と出会い、幼い頃に麻薬中毒者として死んだ父親との唯一の接点を見つける。踊ることで、父の思い出を少しずつ修復していく。写真を舞台装置に入れ込む演出で4つ目の壁を壊しつつ、男性女性の区別がはっきりしているラテンアメリカでジェンダーを超えて踊る主人公を捉えた、ダンス映画・ドキュメンタリー・フィクションにまたがるユニークな作品。


危機は我らとともに(原題:Baga’t Diri Tuhay Ta’t Pamahungpahung、英題:The Imminent Immanent)
脚本・監督:カルロ・フランシスコ・マナタド。2018年、フィリピン・シンガポール・イタリア、15分、ドラマ、タガログ語

舞台はレイテ島タクロバン。史上最大規模で死者・行方不明8000人以上を記録した台風ヨランダに壊滅された街。タクロバン出身でヨランダを体験した監督が、台風前の街の人々の日常を、シビアで切ない眼差しで描いた作品。本作の続編である長編ドラマ Whether the Weather is FIne は、ヨランダが過ぎ去った直後のタクロバンで始まる。この監督の特徴である”the mundane and the absurd”(ありふれた日常と不条理)が本作でもこの長編でも炸裂。今村昌平の重喜劇を思わせる作風が特徴の大型新人監督。長編はロカルノ映画祭で2021年にプレミア上映&受賞の後、トロント、シカゴでも上映。本作はトロントでプレミア上映後、スイスのフリブール映画祭などで上映。作品をさらに深く理解できるインタビュー記事の抜粋翻訳はここで読めます:https://online-upaf.org/portfolio/os_shortfilms-2

恐怖感染
撮影;監督:ローラ・ポイトラス。フォレンジック・アーキテクチャーとのコラボ作品。2021年、ハイブリッド・ドキュ、25.5分、英語

フォレンジック・アーキテクチャーは、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジにある、活動家・芸術家・科学者のリサーチ集団。イスラエル系英国人建築家のエヤール・ワイズマン教授が設立。建築で使われる3Dマップ技術で、世界中で起こっている国家規模の人権侵害や暴力の現実を視覚化し、外部団体にその技術を提供しながら、テレビ、映画、ウェブ、ギャラリーなどで展示・発表している。そのフォレンジックアーキテクチャーから、『シチズンフォー:スノーデンの暴露』(アカデミー賞受賞)で世界的に著名なドキュメンタリー作家のローラ・ポイトラスにプロジェクトへの参加依頼が入った。サイバー武器を製造するイスラエルのベンチャー企業 NSO グループが作ったペガサスというマルウェア(破壊工作ソフト)が、各国政府に売られ、世界中のジャーナリストや人権擁護アクティビストに対する監視目的で使われているのを調査しマップ化するその過程を、映画にしてほしいというのだ。ポイトラスは、スノーデンの一件以来、米政府のブラックリストに載り、毎回空港で詰問を受け、絶えず監視の目をくぐって生きねばならないようになった。もともと 9.11. 以来、アメリカが監視国家になっていることに警笛を鳴らし、イラクやグアンタナモを調査取材していた監督だったからこそ、スノーデンも機密情報のメディアへの漏洩を、面識もなかった彼女に頼ったのだった。この短編では、ローラとフォレンジック・アーキテクチャーが Jitsi(暗号化された安全なオープンソース・プラットフォーム)で話し合う様子に加え、世界の人権侵害マップが3Dマップとして視覚化される。そのネオンカラーのデータの世界は、非現実的なように見えて非常に現実的で、恐ろくて、美しい。彼らのコラボプロジェクトは、同題のインタレーション作品としてメジャーな美術館で展示もされており(スノーデンが語り、ブライアン・イーノが音楽担当)アート、アクティビズム、建築、調査報道が融合した新たな形のアートと言えるだろう。
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Almost all* Japan Premieres!!! All with En subs (if not in En) and Ja SDH subs (for Deaf and Heairng-impaired) *Terror Contagion was screened as part of “The Year of the Everlasting Storm” at Tokyo Filmex 2021.

Available 9/3 @ 0:00 ~ 9/11 @ 24:00 Japan Time. As long as you start watching during this period, you’ll have access to the film for 72 hrs through your purchase history, even after the period ended. However, when you RSVP, it seems that the viewing period clock begins clicking at the moment of video’s release (0am, 9/3), for 72 hrs. Price (taxes included): 660 yen or $5

Share comments here, email info@unoportartfilms.org or via Audience Award form (QR at the end of films)!

To the Girl Who Looks Like Me
by Ewurakua Dawson-Amoah. 2021, 5min, poetry video art, USA

Stains of Oxus
by Saodat Ismailova. 2016, 22.5min, originally 3-ch installation. Uzbekistan.

El hijo de Ruby
by Gisela Rosario Ramos. Hybrid doc, Puerto Rico. 2014, 16min.

THE IMMINENT IMMANENT (Baga’t Diri Tuhay Ta’t Pamahungpahung)
by Carlo Francisco Manatad. Philippines, 2018, 15min. Drama.

Terror Contagion
by Laura Poitras. In collaboration with Forensic Architecture. 2021, 25.5min, hybrid doc.

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